第122回近畿救急医学研究会

会長挨拶

堺市立総合医療センター 救命救急センター長  中田 康城中田 康城

このたび第122回近畿救急医学研究会を、2020年7月4日(土)国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)において、堺市立総合医療センター救命救急センターが主催させて頂くこととなりました。救命救急センター開設からわずか5年の私たちが、本邦の救急医学の礎として1974年から続く伝統ある本研究会を主催させて頂くことを大変光栄に思っております。
今回のテーマは「待ったなし!働き方改革と救急医療」とさせて頂きました。救急医療は、 “待てない”医療であり、二次医療圏や県境を超えた集約化が難しい分野です。そのため、救急医療は、地域を守る社会的インフラであり、地域社会全体で守るべき資源のはずです。しかしながら、現在まで、救急担当の医師や看護師、コメディカルなど最前線で働く医療従事者の過剰な労働によって支えられてきました。目の前の困っている人(傷病者・患者)を助けたいという想いから、彼ら彼女らの多くは、医療を志した者の職業倫理、矜持、モチベーションやボランティア精神、などと云う言葉で表現されるある種の“マインド”で救急医療を支えてきました。医師の働き方改革が喫緊の課題とされておりますが、超高齢化社会においては救急医療に関わる、支える全ての職種の働き方が問題となります。もう各々の“マインド”だけでは将来を支え続けることはできなくなっています。本学術集会においては、多職種の皆様方と、今後も救急医療を崩壊させず、さらなる充実を図るためには、何をすべきか、何をどう変えるべきか、などを考えてみたいと思っております。救急医療の実情は地域によって大きく異なり、容易に解決出来るとは思えません。皆様方からの多くの方策やアイデア、ご意見を出して頂けることを期待しております。
また、毎年夏の恒例、若い世代に救急医療、救急科に興味を持っていただくための研修会「第8回医学生・臨床研修医のための救急セミナーin近畿」、「第6回全国医学生BLS選手権大会近畿ブロック予選大会」、さらには「JTAS2017認定プロバイダーコース」が併催されます。医学生や初期研修医、トリアージナースを志す看護師などなど、多くの皆様にも参加の声かけをぜひお願いします。
学会運営にとても不慣れな私たちですが、大阪南部、堺まで来て頂いた全ての医療従事者が有意義であったと云ってもらえるよう事務局員一同、一生懸命に運営いたしますので多くの方々のご参加をお待ちしております。